会社員を卒業し、フリーランスになってかれこれ10年目を迎えようとしています。ちなみに、法人をつくって、社長になってからは7期目です。
2022年現在、誰にも雇われていないし、誰も雇っていないんです。
自分の報酬も自分で決められるし、経費にするかしないかも自分で決められるし、どんな仕事をするかも自分で決められる、何時から何時まで働くか、どこで働くかも自分で決められる・・・・・・はず。
さぞかし自由だと思われるでしょう。
しかも、職業・ライターですよ?自由っぽくないですか?
はっきり言っておきます。
私はものすごーーーく不自由です!
労働環境でいうと、非ブラック企業に勤める会社員のほうが圧倒的に自由でしょう!
だって・・・
○働かなくても給料が振り込まれるんでしょ?
○有給を取れるんでしょ?
○土日は働かなくていいんでしょ?
○働いたとしても、代休を取れるんでしょ?
○むしろ、休まないと怒られるんでしょ!!!!!
○しかも最近はリモートワークできるじゃないですか!
自営業でいる最大のメリット“パジャマで仕事できる”を、会社員も手に入れる日が来るなんて。
楽園の住人ですか、あなたたちは。
一方、こちらの世界では
✕働かないと収入が入らない
✕有給なんていう概念はない
✕土日も働かないと、仕事が間に合わないことが多い
✕取引先は「平日なんだから動いて当然だ」と勘違いしているので代休が取りにくい
✕休んでも誰も代りに電話を取ってくれないし、メールを返してくれないし、細かい対応をしてくれない
・・・もう、働き方についてはずーっとグチっていられそうなので、このへんでやめておきます。笑
つまり、独立する前に思い描いた世界とは程遠いところに流れ着いてしまったということです。
さて、なぜ私はフリーランスになっても社長になっても自由になれなかったのでしょうか?
「ひとり社長=自由」とはいかなかった最大の理由
それは、下請けだからです。
取引先のみなさまで、奇特にもこのブログを読んでくださっている方、ここから先は【記事の構成上】ほぼマイナスのことしか話しません。みなさんが見ている「仕事に意欲的な私」「楽しそうに働く」が本来の私ですので、どうかお気を悪くしませんよう!
私の仕事はライターといっても雑誌関係や広告関係がメインで、出版社や広告代理店、制作会社からの受注がほとんどです。
案件が進んでいるあいだは、そこの社員であっても社員でなくても、発注元の会社名や商品の看板を背負っていますので、
つきつめて考えると、“雇われている”のとさほど変わりがないと思います。
逆にいうとこれは下請け最大のメリットでもあるんです。私たちはフリーランスであっても「ライターの●●です」と取材をするのではなく「××という情報誌の制作をしているライターの●●です」と挨拶することがほとんど。他社様の商品名を“使って”仕事ができるんです。本当にラク!
そして、私たちのようなフリーランス的に動いている人は、複数案件が同時並行しています。私の働き方だと、少なくて大小5案件、多いと大小10案件以上は動いています。
つまり、同時に10社に雇われているような状態なのです。
で、複数の会社に雇われるとどうなるか。
あたかも「御社一社にしか雇われていません!!!」と言わんばかりに、言わんばかりに!レスポンスしなくてはいけなくなるのです。
そりゃあそうですよね。発注者側の気持ちになってみてください。
案件を進めたいのに、他の仕事が忙しいからといってレスポンスを怠ったらどうなりますか?
仕事が進まないから、イライラしますよね。レスポンスにおいては「他の仕事が忙しい」だなんて、言い訳にならないのです。(自 戒 を こ め て)
締め切りは待ってくれないですからね。(自 戒 を こ め て)
そんななか、複数案件に対応するにはどうしたらいいのかというと
深夜・早朝・土日 という隠しコマンドを使うしかないのです。
つまり、平日に休むなんてもってのほか!土日のどちらかで休めればラッキーです。
会社員の方だと、「この案件が一段落したら、代休を取ろうかな」なんて調整ができますが、
私は「この案件が一段落した頃には、次の案件がピークなので休めない」ということばかり…。
そうして、身を粉にして尽くしても、所詮下請け。
主たる役割を果たしたところで、主役ではありません。
これはフリーランスでも会社員でも一緒ですが、誰かが発注した仕事をするビジネスモデルは全部下請け。
そこに自由を主張する権利はほぼないです!そりゃそうだ。みんながみんな自由を主張し始めたら、仕事がまわらなくなりますからね。
働かないと稼げない労働集約型のビジネスモデル
そして、私たちフリーランスを縛り付けるもう一つの問題が、収入です。
あたりまえですが、働かないとお金は入ってきません。
束の間の激務が一段落して暇を謳歌したあとには、金欠地獄が待っています。
本気で金欠になった人しかわからないと思いますが、お金がないというのはものすごーいストレスになります。
そうです。激務でも、暇でもストレスを感じるハメになるのです!
じゃあ、仕事を詰めまくったらお金が稼げるのかというと、そうでもありません。
人にはキャリアや年齢に応じたキャパシティがあります。20代と30代後半ではこなせる仕事の量は圧倒的に多くなりますが、じわりじわりと体が無理を拒絶してきます。経験値が2倍上がったら、体力は2割減になる…という感覚。仕事を詰めすぎて、柔軟な対応をする時間がなくなり、信頼を落としてしまうのは避けたいところです。
人を雇ったらいいかというと、それも最善策ではありません。
超零細企業に、いい人材が集まるとは思えません。周りにある、小規模な会社を思い浮かべてください。幹部以外に、優秀な人はいますか?長く働いていますか?
家族を雇うのも、やめたほうがいいです。家族というのはプライベートの価値観が合うから家族なんです。仕事の価値観となると、異なる場合もあるでしょう。
外注をしつつ仕事を回すという方法が一番現実的です!が、しかし…十分に予算が取れていて、丸投げではなくこちらで工程を分解できる仕事でないと外注コマンドは使えません。お互いに「この仕事はこのくらいの労力でこのくらいの金額でしょう」と妥協点を見つけられる案件って、多くはない。しかも、丸投げはしたくないとなると、ないない!めったにない!そんな仕事、あったら他社が持ってくわ!
まあ、こんなキレイゴトで経営が成り立つのは、「ひとり社長」の特権なんですけどね!
という、酒場のグチみたいなのを言い続け、言い続け…(でも私はグチをグチで終わらす人ではないので)行動をして、
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ついに、桃源郷を見つけました。(前置きが長すぎましたが)ここからが本題です!
3ヶ月でビジネスオーナーになれてしまったんです!
“大家さん”というビジネスを起業の第一歩に!
私が始めたのは、不動産投資です。
というと、なにかの勧誘のような、詐欺のような、怪しい香りがするかもしれません。
何でもアリ&確かに怪しい話だらけの業界ではありますが、きちんと知識を身につけて正しく行えば、収入の柱を作ることができるものです。
「うそやろ」と思う人は、この本をチェックしてみてください。
私が始めた不動産投資は、「投資」と言いつつも、リアルなところは実業。
不動産賃貸業(つまり大家さん)なのです。
古い一軒家をあの手この手で安く手に入れて、工夫を凝らして安く修繕して、貸し出すというビジネスです。
私は400万円を握りしめて門戸を叩きましたが、上手くやれば200万とか300万でもできそうな感じでした。
(地主じゃなくてもできるなんて、知らなかった!)
賃貸需要をしっかり調査し、どんな人に住んでもらえるかというペルソナを設定し、予算内で修繕を仕上げて、賃貸市場に出す。
どこからどこまでプロに頼むか、誰に頼むか、どんなスケジュールで完成させるか…いろいろな方の意見を参考にしながらも、最終決定をするのは自分です。自分の商品を作るという感覚に似ていると思います。
大きなリスクを背負っているという点で下請けのときには感じ得ないヒリヒリ感と隣合わせにはなりますが、それもまたエキサイティングなんです。
スケジュールも自分次第だし、仕上げ方も自分次第。自分がしたことに価値があったかどうかは、数字が示してくれる。
しかも、入居者がいるうちは、働かなくても家賃が入ってくる!
心ないことを言われることもないし、あいまいな基準で判断されることもない。相手のペースでレスポンスを「しなければいけない」わけでもない。働かないと無一文になるわけでもない。家族との時間を優先すべきときはすればいいし、ちょっと無理してもいい。全部自分で決めればいいなんて、最高じゃないかーーー!
これがつまり、ビジネスオーナーというものなんでしょうね。
誰にも雇われていないという自由をやっと感じることができたのです。
もうやめられない。私はこの道を行く。
ということで、ビジネスオーナーになるべく、今は絶賛“本業をがんばって売上を増やす期”です。ただ、ちょっとだけ効率重視になりました。将来を考えて、仕事をシフトチェンジしつつあります。
私はたまたま不動産賃貸業を始めたことをきっかけにビジネスオーナーであることの良さを実感することができたのですが、ビジネスオーナーであれば不動産賃貸業である必要はないと思っています。
でも、自分にどんなビジネスができますか?
イチから新しいサービスを作り、それを実行に移すのって、おそらくものすごい情熱(と資金)が必要になると思うんです。リスクもかなり強調高い。私は、自分がそんな情熱を持ってできるものにこれまで出会えませんでした。だから下請け法人で社長ごっこをしていたのです。
私みたいな人は、不動産賃貸業でビジネスオーナーになってしまうのが手っ取り早いんだと思いました。
なぜかというと、再現性が高いからです。
詳しくはこの本でわかりやすく説明してありますが、
悪徳業者に騙されない程度の知識を身に着けて、愚直に実践していれば、そこそこ成功できてしまうのが不動産賃貸業です。
事業なのに、「やればできる」ってオイシイですよね。
世の中の仕事は「やってもできない」ことだらけですから。
私は不動産投資家育成協会のスクールに通いました。住宅ライターといえど不動産賃貸業に関してはほぼ初心者でしたが、始まって1ヶ月で物件を購入し、3ヶ月ちょっとで家賃収入を得ることができました。
たった3ヶ月で事業の柱が一つ増えるってすごいことじゃないですか。しかも、どっかの搾取モデルにハマることなく、ですよ!
ああ、そうそう、最後に夢を壊してしまったら申し訳ないのですが、再現性が高いといっても、「事業」ですので、「やればできる」けれどその「やる」にかかる労力はそれなりに必要かもしれません(私は不動産投資家育成協会のスクールで鍛えられました)
ラクしてビジネスオーナーになるなんて話は、騙されていると思った方がいいです!
とはいっても、
起業家になる第一歩としては、イージーです!
私は不動産賃貸業でビジネスオーナーとしての経験を積んで、ゆくゆくはもっと違う事業もできるようになりたいな~なんて思い始めました。
気になる方はぜひ、上で紹介した本を読んでみてくださいな。
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