三重県・伊勢市をぶらり。老舗名酒場「一月家」からの銭湯「旭湯」はツウのコース!

とある物件の内見と現地調査のために伊勢市駅近くまで行ったので、
「伊勢神宮」の外宮と内宮を参拝してきました。
当時はコロナ禍真っ最中でしたが、「おはらい町」と「おかげ横丁」は賑わいを取り戻しつつある頃。
久しぶりに食べ歩きしたかったのですが、ぐっと我慢・・・
どうしても万全の状態で行きたいお店があったからです。

地元人が集う名酒場「一月家」

伊勢市駅から鄙びた商店街を歩いて、13分くらいのところにある酒場。知らないと行きつかない場所です。
ここはうちの夫が何度か行ったことがあるらしく、取材をしたこともあるらしく「いい酒場だから絶対に行った方がいい!」と言われていました。

「混んでいてなかなか入れないから、開店と同時に行ってきたら?」と夫。お店は14時開店だったのですが、私がなんやかんやで到着したのは16時くらい。暖簾をくぐって驚き。一人だったのでなんとかカウンター席が空いてましたが、ほぼ満席でした。

お品書きに値段が書かれていないのが特徴だという情報は事前に聞いていたのですが、手元にあるのは飲み物のお品書きと紙とペンだけ。注文のルールがわからないので、隣の人がどうやって注文しているかを観察することに。料理はカウンター奥にあるお品書きを見て紙に書いて渡して注文することがわかりました。飲み物はカウンターの中にいる方に直接頼むそうです。

あかね
さあ、ルールがわかったところで、呑んで食べるぞ!

ファーストドリンクは緑茶ハイ。理由はわかりませんが、ここの名物とのこと。
たしかに、おいしい!ちゃんとお店で淹れたであろう緑茶で割っているような味でした。静岡で飲むような緑茶ハイ。伊勢志摩もお茶が有名だからなのでしょうか。

1品目は「かつをさしみ」。鰹といえば、伊勢志摩名物の手こね寿司にもなっていますし、このあたりで水揚げされているんでしょうか。なによりも驚くべきは、分厚さよ!ほどよく脂がのっていて、やわらかくて。
鰹はたたき派でしたが、ここまでおいしいと、たたくのはもったいない。

と、ここで隣のお兄さんが鰹にマヨネーズと一味を付けて食べているではないですか。地元の人っぽかったので「常連ならではの食べ方か」と思って真似をしてみました。食べてみた思ったのですが、おいしい鰹はそのまま醤油で食べるのがベスト。何度も通えない観光客は、そのまま食べることを選んでしまいますね。

ちなみに、隣のお兄さんがしていた独自の食べ方だったみたいです。カウンターで隣の人としゃべるのって勇気がいるかもしれませんが、カウンターの奥にいる大将らしき人がしゃべりやすい雰囲気を作ってくれるんですよ。名酒場と評される所以はこういうところにもあるのかも。

ちなみにその隣のお兄さんのおすすめは「ふくだめ」とのこと。なんだそれ。
聞いてみたところ、鮑みたいな貝らしい。注文することにしました。

あかね
鮑みたいなのって、お高いのでは・・・?

鮑なんてほとんどお目にかかったことがないのですが、鮑より小さいっぽいものが来ました。
鮑なんてほとんど食べた記憶がないですが、多分これは鮑でしょう。鮑みたいな味がします。
甘辛く煮つけられていておいしかったので、鮑ということにします。

あかね
値段は書かれていなかったのですが、大将が価格を教えてくれました。確か700円だか800円だかでした。なんだかチートした気分になりましたが、高くなくてホッ・・・

(ちなみに、調べてみたところトコブシというらしいです。伊勢志摩では知られている海の幸だとか!)

続いては「あじフライ」。身がふっくらしていて、ボリュームたっぷり。

「ワカメの酢みそ」で口直し。わかめが分厚くて、歯ごたえがありました。

そして「湯どうふ」。これはお店の看板メニューらしいです。湯どうふって「名物」と言われないとなかなか注文しない逸品ですよね。なめらかな口溶けの豆腐の上に、荒く削った鰹節がたっぷりのっていました。

最後に、締めのお茶漬けを。あ、最後に食べてないかも、途中で頼んだかもしれない。お茶漬けは、よくある感じのものでした。

あかね
ふは〜お腹いっぱい!

結構食べて、飲みました。

お会計は女将がパチパチとそろばんを響かせて弾いて出してくれる方式。新鮮!
そして気になるお会計は・・・














4500円くらいでした!
値段を見ずにあんなに食べたのに!てっきり1万円くらい行ったかと思いました。夫曰く、これでも高い方らしいです。

食後は地元の銭湯「旭湯」でリフレッシュ

お店を出て「旭湯」という銭湯を目指します。食べすぎて呑みすぎて、ふらふらになりながらも、どうしても行ってみたかったんです。
バスと歩きで行こうと思ったのですが、もう限界。仕方なくタクシーを使いました。
タクシーの人に「さっき一月家にいたんです」と言ったら、「それはツウのコースだね」と褒められました。

あかね
情報誌のライターなのに、ツウと言われるとよろこぶやつwww

「旭湯」はスーパー銭湯ではなく、町の公衆浴場。サウナは別料金で、札みたいな鍵みたいなのをもらって入る銭湯です。

ここの特徴は、二見浦から汲んだ水を使ったお湯があるということ。二見浦といえば、お伊勢さんに行く前の禊の地として知られています。ということは、伊勢神宮に行く前に立ち寄れば禊になる・・・のか。

公衆浴場ですが、1階が銭湯の博物館みたいになっていて、歴史のような何かが展示されていました。

入ってみた感想ですが、妙に気持ちいいです。二見浦のお湯は露天風呂にあたるところにあって、猫の額のような狭いスペースなんですが、それが逆に心地良い。
そこに椅子も置いてあって、サウナの後に外気浴ができます。神聖なところでととのえるんです。

あかね
さすがツウに人気っぽい銭湯だけあり、1時間半くらいはのんびり過ごしたいところでした。

この後、歩いて伊勢市駅へ向かったのですが、途中に地元のスーパーでお土産を買って帰ろうとしたら
時間配分を間違えて、名古屋まで直通のJR「快速みえ」の終電を逃してしまいました。普通列車を乗り継いで帰ったら、3時間?4時間?くらいかかったよ・・・。(節約のため青空フリーパスで移動していたんです)

みなさんもお気をつけあれ・・・(逃さないか)

この記事を書いた人

えむた あかね

名古屋でライターと編集者をしながら、新しい働き方や暮らし方を探し求めるアラフォーです。
趣味は旅、酒、サウナ。
こちらのブログは、ただの個人の感想やマニアックでリアルな情報を中心にゆるく書いています。
仕事には一切関係ないので、あえてまったく磨いていない状態で出す文章をどうぞ。