外注の世界にありがちな、名刺問題。他社の名刺持つ?持たない?

 

批判殺到したらどうしようとドキドキしつつも、

アンオフィシャルなブログなので、日頃思っていることをしたためます。

外注産業にありがちな、名刺問題。

私のいる業界は、外注、外注の世界。

元請け→下請け→孫請け→ひ孫請け・・・・。

実作業は、個人事業主が支えているという構造です。

となると、

下請けくらいの会社の方が言うのです。

「うちの名刺を持って仕事してくれませんか?」と。

名刺の会社を1つに統一したほうがスムーズなんですよね。

元請けに対しても、安心感が生まれる。

わかりますよ、わかります。お察しいたします。

でも、雇われていないし。

と、思うのですよ、私は。

自分が株式会社を作ってみて、

人を雇うことの大変さを、想像することが多くなりました。

役に立つか未知数だし、いつ辞めるかもわからない人に

毎月社会保険・厚生年金・十分なお給料を払うだなんて

もう、想像できない。

たしかに、社員がいたほうが、取引先にも安心感があると思います。

でも、それはね、並大抵のことではないと思うのです。

だから、社員をたくさん雇っている同業の会社は、本当にすごいと思う。

雇わず、名刺だけ渡すって、

「外見だけ社員が多いように見せかけて、取引先に信頼されたい」ということですよね。

セコい感じがするのです。

同じ名刺で統一したいなら、雇える人を雇えばいい。

 

ちなみにうちは、いつも同じ方々に外注していますが、

うちの名刺を持って欲しいだなんて、一切思わない。

取引先に聞かれたら、きちんと伝えます。

社員ではなく、信頼できるプロに外注するのが、うちの経営方針です、と。

私は、他社の名刺を持つことに抵抗が生まれてきたのです。

とか散々言いながらも、私も、他社の名刺とメールアドレスをお借りしているのが1社だけあります。

個人事業主で独立をした当初から、お仕事をいただいているのです。

だから、何の抵抗もなく、そこの会社のスタッフとして振る舞います。今でも。

 

でも、今新たにそういう会社を増やすかというと、違うかな。

個人事業主という税制上すごくやりやすい立場を辞めて

資本金を払って、めんどくさい税務を背負い

ほんとによくわからん税金をたくさん払い

見栄えのする住所に

株式会社を作ったというのは、極端な話、名刺のためですよ。

(性格の悪い発言ですが、事実)

うちの名刺、けっこうコストかけていい紙を使ってるんですよ。1枚100円。

2年やってみて、少しは自社に愛着というか、自我?みたいなものが生まれてきたのでしょうか。

抵抗感を持ち始めたというのは、成長かもしれないと思っています。

ステージが変わりつつあるのかもしれません。やった!

うちの取締役は、ほぼ他社の名刺で仕事をしている。

うちの取締役は、ある会社の名刺で仕事することがすごく多い。

それは彼が独立当初に拾ってもらった会社だし、

常駐の外部スタッフ扱いで、

そこの会社経由ではないとできない仕事をたくさんさせてもらっているから。

わたし自身、その会社のネームバリューは常に感じています。

だからいいのです。

というか、外部スタッフで常駐していた人を

うちの会社に引きずり込んだのは私なので、逆に申し訳ない。

(ちなみに私もそこの会社の名刺を持っています。機会があったら使いますよ)

名刺を2枚渡すという手もあります。

これからも、言われることは多いと思います。

そのときは、やんわりとお断りをします。

だめなら、名刺を2枚渡してもいいかと許可を得ようと思います。

名刺を2枚渡せば、

「スタッフが所属していることを伝えたい」という下請けの会社も

「株式会社であることをアピールしたい」という孫請けの会社(うち)も

両方満足できると思うのです。

それを提案してみようかな。そのほうが角が立たないかな。

 

この記事を書いた人

えむた あかね

名古屋でライターと編集者をしながら、新しい働き方や暮らし方を探し求めるアラフォーです。
趣味は旅、酒、サウナ。
こちらのブログは、ただの個人の感想やマニアックでリアルな情報を中心にゆるく書いています。
仕事には一切関係ないので、あえてまったく磨いていない状態で出す文章をどうぞ。