実家のウォークインクローゼットを探索していたとき、
大学浪人時代の参考書を見つけました。
参考書の束のなかに、封筒がありました。
中に入っているのは、添削済みの試験。
おそらく、国公立の二次試験対策の地理のもの。
ということは、河合塾で大学浪人していたころのものか。
添削システムなんてあったのか、それすら覚えていません。
(たぶん、あったんですよね。すみません)
先生がご自宅から添削したものを送ってくださったようで、
お手紙と、添削した答案用紙が入っていました。
差出人は、講師の森本英之先生。
どなただろう…(失礼極まりない)
でも、文字だけ…文字だけは見覚えがあるんです。
たぶん、私はこの文字を書く人のことを、すごく信頼していた気がする。
この文字を見る時間が大好きだった気がする。
この答案用紙を、大切に、何度も見返していた気がする。
楽しすぎた大学浪人生活の一部のような気がする…
記憶の輪郭はぼんやりとしたまま。
忘れっぽいので、最後まで思い出が手繰り寄せられず…
ああ、自分の記憶力の悪さが、うらめしい。
文字を見て、楽しかったことを思い出すという貴重な経験でした。
森本先生はまだご存命なのだろうか。