2021年4月、私はある新事業への門戸を叩いてしまいました。
「はじめてみたい」と相談したら10人に8人は反対するであろう
不 動 産 投 資 の 世 界 に。
実家に余った土地なんぞない自分には、全く縁がないと思っていた不動産投資ですが、
賃貸アパート関係の仕事が舞い込み、インタビューをできる人を探すことになりまして
「そういえば、たまたま何年も前になにかの交流会でお会いしてFacebookで友達だった方って不動産やってるっぽいよなあ」と思い浮かんで
取材依頼をしたのが、不動産投資家育成協会の成田先生でした。
(一発で大物に行き着いた私すごい。笑)
不動産投資ってつまり投資というよりも大家業なんだ。
いろいろ考えることもあり(それが自分の想像の範囲でできそうでもあり)
生活に密着していて、楽しそうだなあという感想でした。
ちょうどこの本を読んで、「お金を産まないマイホームを買うのは無駄だな」と思っていて、
さらに、この成田先生の出された本を読んで、「資産の少ない私にもできるんじゃないか」と。(図々しさ満点ッッ!)
当時、こんなブログを書いてました。私も働くけど、お金にも働いてほしいと思う今日このごろ。【書評】 「高校中退父さんの みるみるお金が増える 不動産投資の授業」(成田勉著)
それから、忙しさを理由に踏み込めないまま数年………
ということで、重い腰を上げましたと、さ。
せっかくなので、新しい業界へ踏み出した理由を、忘備録的にまとめておきます。
「あるあるー!」「わかるー!」と読み進めていただけますとうれしいです。
(このあと続編としました、不動産投資を始めて1ヶ月、打ち砕かれた現実の話もブログにしたためておきますね)
将来への不安を拭える(だろう)
自営業たるもの、金銭的&精神的な不安は尽きません。
幸いうちの会社はコロナ真っ只中の昨期の売上は過去最高(奇跡!)
しかし、今期はレギュラー以外の仕事が決まっていない状態でした。
本当のピンチはこれから……。
仕事が全くなくなることはないだろうし、貧困に陥ることはないとふんでいたけれど、
そもそも会社員を辞めて独立して会社なんぞ作ってみちゃう時点で
照準をあわせているのは、「生活」ではなく「贅沢」です。
仕事が減るかもしれない、と思った瞬間に動かないと、手遅れになってしまいます。
精神的にも、どこかでぷつんと糸が切れて興味を失うか、病んでしまう可能性だって往々にしてあります!
忙しすぎて、病みかけることとか、めっちゃあるわ。手前で踏みとどまるけど。
現役引退まで心も体も健やかな状態で働いて、かつ豊かでいるというのは、
この業界の自営業ではなかなか難しいことなのかもしれません。
自分の時間が増える(だろう)
最近の悩みはもっぱら「時間がない」ということでした。
ほしいものを買っても、使いこなす時間がない。
まだまだ稼ぎたいと思うんだけれど、
この売上で家族との時間がこんなにないのなら
将来どうなってしまうんだろうと不安でした。
私が手を動かし続けないと、稼げない仕組みにうんざりしていたのです。
(同業者から無駄なマージンを取るビジネスはしたくないんですよね。あれはバブルの遺物でしかない。)
人ではなくお金に稼いでもらえる(だろう)
ちょうど1年前、私が作った会社から、役員だった夫が出ていきました。
人に満足に働いてもらうのは、大変なことで、苦労もたえません。
仕事観の違う家族ならなおさら!
そういえば、会社員を辞めたいと思った理由は、やる気においてまわりと足並みを揃えるのが困難だったからだよなあ、と。
あの時抱いていた居心地の悪さを、すっかり忘れてたんですよね。
だからもう、会社は持っているものの、
誰かに働いてもらうことで事業を拡大することをやめたいと思っていました。
ライターとして培った知識やスキルが使える(だろう)
私の仕事は、半分がグルメやレジャーの情報誌、半分が住宅関係でした。
関わるジャンルも、新築分譲マンションから、新築戸建て、リフォーム、ハウスメーカー、賃貸経営まで
多岐にわたっていました。
違う業界にいて不動産投資を始める人よりは、ベースの知識がある。
ということは、最初からイージーに行くのではないかと思ったのです。
また、日々激務と無茶振りをこなすなかで、
情報収集力やコミュニケーション力、行動力、理解力、行動力、粘り、分析力
きっといろいろな力が身についているに違いない。
編集者・ライターが持つスキルって、実はつぶしがきくのではないか。
編集者・ライターとしての“タグ”になる(だろう)
そして、不動産投資をすることで、本業の仕事も広がるのではないかと思いました。
私はよく東京を中心としたライターのコミュニティにも顔を出していますが、
そこには「元●●●●です」っていう人がゴロゴロいるんですよね~。
しかも、別に文章上手いんですよ。
私は新卒で地方の出版社に就職しているので、「元●●●●」がない。
しいていえば、元広告営業だけれど、
そんな人はゴロゴロいるでしょうし全く興味を持たれません。
そんな自分の凡庸さにコンプレックスを感じていました。
また、地方ライターあるあるですが
いろいろなジャンルを扱いすぎて、これといった得意分野もありません。
朝から晩まで働いているので、趣味に没頭することもありません。
社会人になってから熱中したことって、つまらない恋愛か、仕事しかありません。
旅や列車、酒という趣味は、私の10%くらいしか占めてきませんでした。
もちろん仕事柄知識はありますが、タグにするほどではない。
そうすると、地元の仕事はたくさんあっても、わざわざ東京から頼む仕事もないということになります。
もちろん文章が飛び抜けて上手ければ別かもしれませんが、
自分のタグを持っていたほうが圧倒的に有利なことは確かなのです。
そして、そのタグは、ライターで扱っていることが少ないほうがいいと思いました。
グルメやレジャーは飽和状態。
しかも、「余暇」に根ざした仕事は不景気やコロナ禍では弱いこともよーくわかりました。
となると、これしかない。
ということで、私は不動産投資をやるべき人やーーー!!!と、
期待に胸を膨らませて、始めたのですが、
すぐにぶつかった大きな壁については、次回・・・。