広島に行くなら、原爆ドームと平和記念資料館。
長崎に行くなら、長崎原爆資料館。
そして、鹿児島に行くなら、「知覧特攻平和会館」。外せない場所です。
もくじ
一番多くの特攻隊員が出撃した場所、知覧。
第二次世界大戦の沖縄戦では1036名の特攻隊員が命を落としたそう。
なかでも、その約半数である439名が、沖縄に一番近いところにあった、ここ知覧から出撃したとのこと。
「知覧特攻平和会館」は、その陸軍特別攻撃隊員の遺影や遺品、記録などの史料を収集・保存・展示している資料館です。
△「知覧特攻平和会館」の近くを走る道。両脇には献塔がずらりと並んでいました。周辺の道、ほとんどに献塔が並んでいました。すごい数です。
△館内は撮影禁止でしたので、文字だけで紹介していきます。
メインの展示は、特攻隊員の方の手紙と、遺影。なんと、8コーナーにもわたっています。
手紙は、自分の決意をしたためたものから、親や兄弟に向けたもの、子どもに向けたもの、親戚に向けたものがあり
原稿用紙に書いている人、便箋に書いている人、ただの白い紙に書いている人、はちまきに書いている人、布に書いている人・・・さまざまでした。
一言だけの人もいれば、一人ひとりにあてて長く書いている人も。
全部読むと、時間がいくらあっても足りないので、気になったものを読みました。
一番印象にのこったのはこちら。
愛知県29歳、久野さんという方が二人の子どもに残した手紙です。
最後、こんな言葉でしめくくられていました。
オトウサンハ オオキナヂユウバコニノツテ、テキヲゼンブヤツツケタ、ゲンキナヒトデス
オトウサンニマケナイヒトニ ナツテ、オトウサンノカタキヲウツテクダサイ。
きっと、子どもでも読めるように、カタカナにしたんでしょう。
「お父さんのカタキをうってください」、この一言に、戦争への批判が込められているような、平和への想いが込められているような気がしました。
このようなエピソードが、何百人、何千人分と展示されています。
また、特攻隊員に食事をふるまっていた食堂の方や、お世話をしていた女学生の方が伝える当時のエピソードが、動画でも紹介されていました。
当時、戦争を批判する人は、ほとんどいなかったと言っていました。
館内の至るところから、すすり泣く声が聴こえてきました。
被害者であり、加害者でもあったことを隠さず展示してあります。
もうひとつ、遺書のなかで目立った言葉があります。
「轟沈」
轟沈とは? ( 名 ) スル 攻撃によって艦船が短時間に(旧海軍では一分間以内に)沈むこと。また,沈めること。
(Weblio辞書)
自ら、「やってやるぞ!」という気持ちで突進していった人が多かったということがわかります。
それがあまりに無茶な方法だったから、悲惨さが際立っているのですが、
「敵国を攻撃する」という意志のようなものも、しっかり感じました。
また、アメリカの艦船側からの映像も公開されていました。
ほとんど艦船に当たらず、海に落ちていくという悲惨な映像でしたが・・・
(まあ、艦船に当っている映像は公開しないんでしょうね)
250kgもの爆弾を積んで突撃するのですから、それなりに破壊力はあったでしょう。
時間を惜しまないで見たほうがいい!
サラリと見る予定だったのですが、なかなか終わりませんでした。
狭い資料館なのですが、1時間半くらいいました。3時間くらいいてもいいかもしれないです。
私たちは、次の行程もあったので、後ろ髪をひかれながら資料館をあとにしました。
△特攻隊員の方々が心の拠り所にしていたという、鳥浜とめさんが営んでいた富屋食堂(移築)も観てきました。
鹿児島県南九州市知覧町郡17881
0993-83-2525
こんなこと、大人が言うことではないけれど、あえて言うと・・・
私、第二次世界大戦付近の歴史が苦手です。
こわい・・・・じゃないですか。
直視しないといけないとわかっていても、戦争モノのドラマとかアニメとか、特集とかを夜は観れない・・・。
案の定、こわかったです! 夜も、一人でトイレに行きたくないくらい、こわかったです!
特攻隊員の方の写真がずらーーーりとならぶ様子・・・・こわいです。だって、みんなそのあとすぐに亡くなってしまったんですよ。
でも、行ってよかった。こわいけど、知っておいたほうがいいことってありますよね・・・・・。
(ちなみに、このブログも夜は書けないので、昼に書いてます。)
「知覧武家屋敷群」にも立ち寄りました。
「知覧特攻平和会館」から車で5分〜10分ほどです。
△近代的な建物がほとんど見えない通り。日本の道100選にも選ばれているそう。
かつての武家屋敷の庭園や建物が開放されていて、鑑賞できるようになっています。
武家屋敷を利用したカフェやレストラン、雑貨店もいくつかありました。
(まだ、私有地だったり人が住んでいるところも多く、立入禁止の土地もたくさんありました)
道沿いを歩いて、庭園に立ち寄りながら、散策。
△ここは、「西郷どん」のロケ地。赤山籾負の屋敷だったところです。
△それぞれの庭園に個性があって、なかなか見応えがありました。
△借景系の庭園も。詳しいことはわかりませんが、個人的には、ここが一番好き。シンプル。
カフェなどに立ち寄らないなら、1時間あれば十分です。もう少し急ぎ足でも行けるかもしれません。
私達は、思いのほか「知覧特攻平和会館」で時間を使ったので、けっこう急ぎ足で観ました。
鹿児島県南九州市知覧町郡13731-1
0993-58-7878
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投稿者プロフィール

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名古屋生まれ、名古屋育ち、名古屋在住のライター・編集者。超零細法人のひとり社長。趣味は仕事と読書、旅行、野球観戦、呑み歩き、スパ銭めぐり、ガジェットの収集。フリーランスのライフスタイルやおすすめ情報を、アンオフィシャルに綴ります。
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