ウォーキングで自粛ボケを解消。「百聞は一見にしかず」の精神で、街を歩いてみた。

緊急事態宣言後、世の中はガラリと変わりました。
私の仕事時間の多くを占める情報誌の制作は軒並みお休み、飲食店へ取材をすることがなくなりました。
打ち合わせもなくなりました。そして、自宅オフィスの私は、ほぼ外に出ることがなくなったんです。
ごくたまに打ち合わせに出かけるときは、「コロナが怖い」「タクシー業界を救おう」という大義名分のもと、サクっとタクシーに乗って移動してました。すみません!!!
(あえて都心に住んで車を所有していないので、多少はタクシーを使ってもいいんです。贅沢病じゃないよん)
そして夜間や休日は、生真面目に自粛しておりましたので、ほぼ家から出ない生活…。

つまり…街を歩いてなかったんです。

4月末に必要早急なハンコのために、税理士さんの事務所に行ったんですけど、
そのときあえて公共交通機関を使わず、名古屋の繁華街・栄を歩いてみることにしました。

するとそこには、変わり果てた街の姿が…。
街の死んだような雰囲気になっていたんです。
ニュースやSNSを見れば死んでいることはわかりますが、不思議と危機感は湧いてきませんでしたが
今回街を歩いてみて初めて、「早く緊急事態宣言が解除されないかな」と心の底から思いました。

あかね
これから書くのは、あくまでも私の偏見に満ちた印象です。徒歩圏内に住んでいらっしゃる方は、ぜひ実際に歩いてみてください。

【私の見た名古屋 その1】居酒屋や夜の店が並ぶ女子大小路の瀕死具合…。

(県外の人のために、女子大小路の解説です)
名古屋の夜といえば、栄駅近くにある錦ですが、
もう一つ、夜の街があるんです。それが、女子大小路。
こちらも栄駅の近くにあります。錦から大通りを2つ挟んだ東側。
旧中日ビルや東急ホテルの南側、大津通の東側に広がる繁華街で、
錦よりキラキラしていなくて、ディープというか場末感のある感じです。

行ったのがお昼間だったからかもしれませんが、あたり一帯は、静まり返っていました。
夜のお店ばかりが集まるエリアなので、夜でもガランとしていそうですね。
あのあたりには珍しい、大きなハコの飲食店「BALI HAI」が閉店していてびっくり。
もともと夜のひとり歩きには向いていない場所でしたが、さらに治安が悪化してそうな感じでした。
昼間でも、ちょっと怖かった。

あかね
いつも掲載に協力してくれていて、一度食べに行きたかったお店があるんですけど、大丈夫かな。行けるようになるまで、残っていてほしいな。(だったら、早くに食べに行っておけよ、という感じですけどね)

【私の見た名古屋 その2】大津通がもぬけの殻になっている異様さよ。

歩いたのは、三越~ラシック~松坂屋~パルコの通り。
百貨店は地下の食料品フロアは空いていても、1階が空いていないので
シャッターがしめられているんですよね。
ブランドの華やかなショウウインドウが隠された状態…異様です!
そして、通りを歩く人が激減していました。

あかね
歩行者天国の逆版です。ああ、そういえばこの通りは夏に「日本ど真ん中まつり」とかあったよね。もう絶望的だろうなあ。早く人通りが回復してほしい。

【私の見た名古屋 その3】スーツ姿の人がいなくなり、代わりに黒いリュックを背負った人が増殖。

わかってましたよ、わかってました。
家から出られない人が、飲食店を応援したいという人がこぞってUberEatsを頼んでいることくらい。
だから、配達する人が増えたというのもわかります。
それにしても、多い!!
すれちがう自転車に乗った人、だいたいUberEats配達中説。
UberEatsの配達員同士でフォローしあっていたり、おしゃべりしながら休憩している光景も見ました。

あかね
それぞれに事情があるのでしょうか。感染リスクのあるなか、巣ごもりしている人に食事を届けてくれる…。もう、尊敬しかありません。

【私の見た名古屋 その4】大須、人多すぎ!(おおす、ひとおおすぎ!)

そして、大須商店街。びっくりするほど人がいる。平日だよね?自粛中だよね?というくらい。
開いているお店もたくさんあったみたいです。
商店街は屋外ですし、食べ歩きのお店もたくさんあるし、
ランチ営業は規制されていないので、昼ににぎわう場所というのはまだマシなのかも。

あかね
店が開いているところには、人が群がるの法則!

ここから先は、ゴールデンウイークにお散歩したときの話です。

【私の見た名古屋 その5】 SAKUMACHI商店街には人だかりが。

名鉄清水駅~尼ケ坂駅高架下に「SAKUMACHI商店街」という、おしゃれな店が立ち並ぶ場所あります。
そのなかの清水駅側の店舗が、3月27日にオープンしたんですよね。こんなご時世に、大変だよなあと。
カフェとかベーカリー、フルーツ大福店、昼呑み居酒屋や焼肉店、スポーツバー、ワインバーなどがあるんですけど、
夜がメインのお店は休業していました。
逆に、カフェとか、フルーツ大福のお店は大混雑。
店内のソーシャルディスタンスを保つために入場制限があるのかもしれませんが、
店の外に行列ができていました。
きっと売上を見込んだゴールデンウイークだったと思うので、
それに比べると空いているんだろうけど、
自粛を実践している人から見ると、「なんじゃこりゃ」という混雑具合でした。

あかね
休業を余儀なくされる店と、まだかろうじて営業できる店。家から出ずに過ごしている人と、気分転換にランチやお茶に出かける人。「自粛」といっても、足並みは揃わないもんだな、と感じました。どちらがいいことなのかは、私にはわからん。

人が群がってると、めっちゃ入りたくなる。ちょい呑みしたくなる…
でも、ここは、我慢。けっこう混んでたし…。
自粛期間が終わったら、行くことにします。

【私の見た名古屋 その6】「tonarino」や「名城公園」は家族連れでいっぱい!

名城公園にある商業施設「tonarino」と、園内をまわってきました。
ここでもびっくり。混んでます。
「tonarino」にある「スターバックスコーヒー」と「ディーンアンドデルーカ」は休業してました。
イタリアンレストランは営業していて、ランチタイムには待ちも出ていました。
しかも、広場にはキッチンカーが!!
なに?お祭り?そんなテンション?

あかね
スタバとディーンアンドデルーカか休業し損じゃないかと思った。まあ、コンプラのために休むんだろうけどね。足並み揃わんなあ。

並んでまで店に入るのもなあ、と思って
キッチンカーでビールを買って、公園で呑むことにしました。久々の生ビール!
あかね
こういうやつのために、キッチンカーがあるのね。妙に納得。

名城公園は、簡易テントを張ってピクニックするファミリー、
バドミントンのようなもので体を動かすカップル、
もくもくと走るランナーで大賑わい!
運動をしているときにマスクをするのって、けっこう辛いから、
外している人もたくさんいました。
三密にならないという理由であっても、ここまで人がいると、
緊急事態宣言が出たあとだというムードは皆無です。

あかね
私には子どもがいないので、ふだんは公園の重要性はあんまり感じないのですが、こういうときにふと散歩で行くと癒やされるので、大きな公園の近くに住むっていいなあ、としみじみ思いました。なによりも、青空の下で呑むビールは最高!ベランダで呑むのとは開放感が違います。

【私の見た名古屋 その7】名古屋城の「金シャチ横丁」も、まあまあ賑わっていました。

名古屋城の天守閣は今入れないのですが、本丸御殿などもすべて休業していました。
それにともなって、正門近くにある観光者向けの「義直ゾーン」のお店はお休みがほとんど。
逆に、地下鉄市役所駅近くにある「宗春ゾーン」のお店はランチ営業をしているところがいくつかありました。
外にベンチが置かれていて、青空の下で食事ができる感じなので
まばらながらも、けっこう人出はありました。

あかね
普段お高いお店がテイクアウトで特別にお弁当を出していたりすると、買いたいなあと思ってしまいますよね。テイクアウトめぐりも楽しそうです。

感想:人、けっこう外出しとるやないかーい!

ニュースで見ている「人通りが減っています」というのは、だいたい栄の中心部か名古屋駅だと思うんですけど、
人がいるところにはいますね。

ちなみに、今回「マスクなんていらん」論や「自粛は無駄だ」論は置いておきまして
単に、「不要不急の外出を避けてください」「ステイホーム」と連呼する国と
実際の人出の部分での、ギャップは大きいと感じます。

あかね
イチ国民として言うのなら、自粛する店と自粛する人が損しているよね。

「ステイホーム」とはいっても、営業している飲食店はあるわけで
そこに「行くな」とは言えないだろうし
なんか、中途半端だなあ、という印象です。

情報を扱う仕事をしている以上、社会の雰囲気というものを
現地と、メディアと、世論と、いろんな角度から把握しておくことは必要だなと思っているので
また定期的に、街を見に行こうと思います。

かくいう私は、GW明けすぐに打ち合わせで出かけます。笑
今度こそ、タクシーを使わず、歩いて行こっと。

私と、“新しい生活様式”。

この記事を書いた人

えむた あかね

名古屋でライターと編集者をしながら、新しい働き方や暮らし方を探し求めるアラフォーです。
趣味は旅、酒、サウナ。
こちらのブログは、ただの個人の感想やマニアックでリアルな情報を中心にゆるく書いています。
仕事には一切関係ないので、あえてまったく磨いていない状態で出す文章をどうぞ。